SIerとは?SESや自社開発との違いを解説!【プロが教える】

 
悩んでいる人
「SIerってなに?SIerとSESの違いを知りたい。あと自社開発との違いも!未経験でエンジニアになる場合、就職先はSIer/SES/自社開発どれがいいの?理由も知りたい。」


こういった疑問に答えます。

・SIerとは?
・SESや自社開発と比較【特徴やメリット、デメリット】
・未経験からエンジニアを目指すならSESがおすすめ【理由も説明】
・おすすめの就職・転職サイト【3選】


近年、IT業界の人気は高く、未経験からもエンジニアを目指そうとする人が増えてきました。

働き方は企業によっても違うのですが、その中でも特にSIer/SES/自社開発の違いを知らない方が多いように感じます。

この記事を書いている私は、未経験からSES企業のWebエンジニアになり、現役で今も働いています。

SESなので自社開発している企業で働いたり、SIerの方と一緒に働くこともあります。
そんな私が、業界目線で徹底解説しようと思います。

いざ働いてみたら、思ってたのと違うと後悔しないためにも、しっかり理解しておきましょう。


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SIerとは?


SIer(エスアイアー/エスアイヤー)とは、別名System Integrator(システムインテグレーター)とも呼ばれ、SIを提供している受託開発企業のことを指します。

SI(システムインテグレーション)とは、情報システムの構築において要件定義・設計から開発・構築、更には運用・保守まで、その全ての肯定を指します。

つまりSIerとは、外部から受注した案件を設計・開発・運用など(SI)をして利益を得ている受託開発企業です。

日本にはSIer企業が数多く存在していて、メーカー系・ユーザー系・独立系の3つに分類されます。

それぞれ違いはありますが、ここではそんなに重要ではないので割愛します。

ここで有名なSIer企業を2つ紹介しておきます。
興味がある方は、調べてみてください。

・NTTデータ
・チームラボ株式会社


SIer/SES/自社開発の違いは?【比較】


まず簡単にSESと自社開発をそれぞれ説明します。

SESとは?


SESとは、システムエンジニアリングサービスの略で、クライアントに技術者の労働の提供を行う雇用契約の一種です。

つまり自社で研修等をして、クライアント企業に社員を派遣して労働や技術を提供することで利益を得る会社です。

 
あゆり
SESについては、当ブログの【体験談】現役プログラマーが語る、未経験からSES企業で働くメリット・デメリットで詳しく解説しているので、参考にしてください。


ここで有名なSES企業を2つ紹介しておきます。
興味がある方は、調べてみてくださいね。

・レバレジーズ株式会社
・ギークス株式会社


自社開発とは?


自社開発とは、もうそのままなんですが自社で開発をするということです。

自社で運営するアプリやサービスを社員が開発して利益を得ます。

自社開発は、業務内容や必要とされるスキルがはっきりとしているため就職先としてとても人気ですが、その分一定のスキルを持った人を採用する傾向があります。
なので、未経験のエンジニアが就職するには難易度がわりと高いです。

ここで有名な自社開発企業を2つ紹介しておきます。
興味がある方は、調べてみてくださいね。

・ヤフー株式会社
・楽天株式会社


SIer/SES/自社開発をまとめて比較


SIer/SES/自社開発それぞれにおいて、まとめたので比較してみましょう。

SIerをまとめてみた

種類     SIer(System Integrator)
説明SI事業を提供している受託開発企業
メリット・未経験からも入社しやすく、新卒研修が充実している
・色々なプロジェクトを経験できる
・特定の業界に詳しくなれる
デメリット・最先端の技術を学ぶ機会が少ない
・納期に近づくと残業時間が長くなる
・労働集約的な働き方
就職の難易度


SIerは、開発未経験の人でも入社しやすく、新卒研修も充実しているので安心です。
色々なプロジェクトを経験できたり、携わったプロジェクトの業界について詳しくなれたりするのも魅力的です。

その反面、規模の大きいシステムなどを開発する場合、品質を重要視するために古い技術を使う場合が多いので、新しい技術を学ぶ機会が少ないです。
また、お金や技術よりも人の手による仕事量の割合が多いのがSIer企業の現状です。
つまり、労働集約的な働き方というわけですね。

SESをまとめてみた

種類SES(System Engineering Service)
説明クライアントに技術者の労働の提供を行う企業
メリット・未経験からのエンジニアが多い
・色々な職場で経験を積んでスキルアップできる
・人間関係などで悩まされにくい
デメリット・案件ガチャである
・現場での立場が弱い
・人間関係が毎回リセットされる
就職の難易度


SESは、未経験からのエンジニアが多く、案件も豊富にあります。
常駐先が変わるので色々なスキルや経験を身に付けることができるし、余計な人間関係に頭を悩まされなくて済むのも魅力的です。

その反面、実際に配属されてみないとわからないこともたくさんあり、案件ガチャであることはデメリットの一つと言えます。
また、客先に出向して働くということで、いわゆる派遣のような扱いなので現場での立場は弱いです。

自社開発をまとめてみた

種類自社開発
説明自社が運営するアプリやサービスを開発する企業
メリット・新しい技術にチャレンジしやすい
・納期が緩く融通がきく
・サービスの企画から携わることができる
デメリット・広い人脈を構築しにくい
・仕事内容の範囲が限られる場合がある
・会社が決めた予算内で開発しないといけない
就職の難易度


自社開発は、使用する言語や開発手法を自分たちで決めることができるので、新しい技術にチャレンジしやすいです。
自由にアイディアを出し合い、サービスの企画から携われるのは魅力的です。

その反面、比較的に大手の会社では役割が決められていることが多いので、作業の範囲が限られてしまうこともあります。
また、会社が決めた予算内で開発をしなければならないため、窮屈に感じてしまうこともあり、その上サービスをリリースしても費用を回収できないこともあります。


 
あゆり
いかがですか?それぞれメリット・デメリットがあるので、自分がやりたいことや働き方が合っているかなどをしっかり調べましょう。


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未経験からエンジニアを目指すならSESがおすすめ【理由付き】


未経験からエンジニアを目指す場合、就職先はSES企業をおすすめします。

自社開発は必要なスキルが大体決まっているため、ある程度の経験とスキルが求められます。

そのため自社開発企業は入社難易度がかなり高く、プログラミングの経験がある人は大丈夫でしょうが、未経験者だと正直難しいです。

それに比べて、SIerやSESは未経験でも採用してくれる会社が多いです。

どちらも仕事内容にはさほど違いはありませんが、働き方が全く違います。

正直それは、自分に合っている方を選べばいいと思いますが、私は未経験ならSES企業を選ぶことをおすすめしますね。

理由は、メリットともかぶるので簡単に説明します。

入社難易度が低く、未経験でも入りやすい

SES企業は、IT業界の中でも入社難易度が低く、未経験のエンジニアやプログラマーがとても多いです。

未経験でもできる案件も豊富にあるので安心です。

ちなみにIT業界は転職が多い業界と言われていて、転職するたびにスキルアップをしていくエンジニアもたくさんいます。

同じ会社に一生居ないといけないわけではないので、ひとまず経験値をつけるということでSES企業に就職することをおすすめします。

ある程度できるようになったら、SIerや自社開発に転職するでもいいし、フリーランスになるでもいいと思います。

人間関係などで悩まされにくい

新卒で会社に入った時、わりと人間関係でストレスを抱えてしまう人も多いですよね。

でもせっかく入ったからなかなか辞められない・・という話もたくさん聞いたことがあります。

SESは、ずっと同じクライアント先に常駐するということはありません。

なので必然的に職場の人間関係に悩まされる可能性が低いです。

もし仮に、人間関係の構築がうまくいかなかったら、案件(クライアント先)を変更することもできます。

余計な人間関係に頭を悩まされることがないので、業務にも集中しやすいかもしれませんね。

※なぜ未経験からエンジニアになる場合SES企業がおすすめなのか、メリットやデメリットも含めて、当ブログの【体験談】現役プログラマーが語る、未経験からSES企業で働くメリット・デメリットで詳しく解説しているので、よかったら見てみてください。


おすすめの就職・転職サイト【3選】


未経験の方がIT業界に就職・転職する際におすすめのサイトは、以下の3つです。
どれも案件も豊富ですし丁寧なサポートでも有名なので、登録しておきましょう。
無料ですしね。

  1. WORKPORT:IT・WEB業界に強い転職エージェント
  2. リクルートエージェント:国内最大級の転職サイトで案件も豊富
  3. マイナビエージェント:大手で案件も豊富


就職・転職サイトは3つくらい登録しておいた方が無難です。

会社によっても持っている案件が違ったりするので、話を聞いて比べましょう。

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おわりに

今回は、SIer/SES/自社開発を比較してみましたが、基本的には自分に合った仕事内容や働き方ができる場所を選びましょう。

ただ、上でも書きましたがIT業界は転職が多い業界で、スキルアップのために転職している人も多いです。

あくまで辞める前提で仕事探しをしましょう。

選択肢はいくらでもあります。

というわけで今回は以上です。

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