こういった疑問に答えます。
・おすすめのJavaScriptフレームワーク【2選】
・おすすめのJavaScriptライブラリ【5選】
JavaScriptを学習している人や、実際に利用して開発を行ったことがある人は知っていると思いますが、JavaScriptにも専用のフレームワークやライブラリが存在します。
JavaScript専用のフレームワークやライブラリは、JavaScriptを使用して効率よく開発するために使用するツールなので、JavaScriptが全くわからないという方は、まずJavaScriptについて学びましょう。
今回は、開発現場でよく使われるJavaScriptのおすすめフレームワークとライブラリを紹介します。
それぞれ特徴なども解説するので、使用される際には参考にしてみてくださいね。
それではさっそく見ていきましょう。
フレームワークとライブラリの違い
「フレームワーク」と「ライブラリ」は、どちらも基本的には開発時により簡単で効率よく作業ができるためのツールですが、意味や機能などは違います。
わりと混同されることも多いので、簡単に両者の違いを解説したいと思います。
フレームワークとは
フレームワーク(framework)とは、日本語にすると「枠組み、骨組み」という意味で、プログラミング分野ではWebアプリケーションなどを効率よく開発するためのひな形や機能群を指します。
つまりテンプレートのようなもので、一部にコードを当てはめて使用します。
フレームワークにはそれぞれルールが決められており、使用する場合はそのフレームワークのルールに従ってコードを書く必要があります。
ライブラリとは
ライブラリ(library)とは、日本語にすると「図書館」という意味を持っていますが、プログラミング分野では開発の際によく使われるコードの集まりを指します。
つまり、汎用性の高いプログラム(クラスや関数など)をまとめているものです。
ライブラリは基本的に実行するためのものではなく、便利なソースコードの集まりなのでライブラリ単体では動きません。
他の実行可能なファイルに組み込み連結させることで利用できます。
部品の集まりみたいなものなので、必要な機能のみを読み込むことができ、開発の効率化を実現できます。
おすすめのJavaScriptフレームワーク【2選】
それでは、JavaScriptの人気かつおすすめのフレームワークを2選紹介します。
Angular
Angularは、検索エンジン大手のGoogleと個人や企業のコミュニティによって開発された、Webアプリケーション開発に必要なほとんどの機能をサポートしているJavaScriptフレームワークです。
人気のあるフレームワークで、Webアプリケーション開発では最も使われているフレームワークです。
画面側だけでなく、ルーティングなどwebアプリケーションに必要な機能が全て備わっているので、フルスタックフレームワークとも言われます。
つまり、Angularを使うだけでWebアプリの開発ができるということです。
Angularの特徴・利用する理由
・MVC(Model-View-Controller)モデルを採用
・あらゆるプラットフォームで動作する
・最も利用されているフレームワーク
・コンポーネント指向
・フルスタックフレームワーク
・大規模開発に向いている
Vue.js
Vue.jsは、WebアプリケーションにおけるUI(ユーザーインターフェース)を構築するための、オープンソースのJavaScriptフレームワークです。
MVVM(Model-View-ViewModel)という設計パターンを採用していて、双方向データバインディングというデータ入力・変更と画面表示を同期する処理を得意とするフレームワークで、シンプルな実装が可能です。
また、UIコンポーネントという再利用可能な共通部品の設定により、複雑な画面表示も実現できます。
Vue.jsの特徴・利用する理由
・拡張性が高く、既存プロジェクトにも適用できる
・MVVMを採用
・シンプルで小中規模開発(個人利用も)に向いている
・自由度が高い
・単一の Webページで構成されたアプリケーション「SPA(シングルページアプリケーション)」で使われることが多い
・日本語ドキュメントが充実している
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おすすめのJavaScriptライブラリ【5選】
次に、JavaScriptの人気かつおすすめのライブラリを5選紹介します。
jQuery
jQueryは、Webブラウザ用のJavaScriptコードをより容易に記述できるようにするために設計されたJavaScriptライブラリです。
ブラウザに依存せず自動的に調整してくれるため、各ブラウザの環境に合わせたコード修正を行う必要がありません。
再利用可能な便利な機能がまとまっているので、簡単に効率よくコーディングができます。
読み込みが簡単であったり拡張が容易であったりと様々なメリットから、JavaScriptライブラリの中で最も人気で使用されています。
jQueryの特徴・利用する理由
・Ajax処理の実装が簡単
・プラグインが豊富
・利用者が多いためネット上にリファレンスが豊富にある
・ほとんどのブラウザに対応している
React
Reactは、Facebook社とコミュニティによって開発されたUI(ユーザーインターフェース)構築のためのJavaScriptライブラリです。
仮想DOMという技術が使われていて、これはWebページ内の一部を更新したいときに全てページを更新するのではなく、更新された一部のみを変更するという効率的な仕組みです。
そのため、処理スピードが非常に速いです。
またコンポーネント指向なので、コードの可読性が高まり、コードの整理がしやすく拡張性の高いプログラムを構築することができます。
ちなみに、FacebookだけでなくYahooやInstagram、Netflixなどにも利用されていてます。
Reactの特徴・利用する理由
・高速で動く
・コンポーネント指向
・単一の Webページで構成されたアプリケーション「SPA(シングルページアプリケーション)」で使われることが多い
・大規模開発にも向いている
・Reactを覚えてしまえばReactNativeでスマホアプリを作ることができる
Backbone.js
Backbone.jsは、MVCの骨組みを提供するJavaScriptのフレームワークです。
あくまで骨組みを用意するだけで双方向のデータバインディングなどの機能はないので、実際に実装するにはjQueryやUnderscore.jsの併用が必要になってきます。
現在主流のJavaScriptライブラリではないですが、プログラム全体を一定のルールに従って管理できるため、中~大規模のプロジェクトでは活用されることも多いです。
Backbone.jsの特徴・利用する理由
・軽量で自由度が高い
・コードを簡単に書ける
・Backbone.jsを利用するには、その前提としてUnderscore.jsが必要
・jQueryと一緒に利用されることが多い
・大規模開発の場合プログラム全体を一定のルールに従って管理できる
Riot.js
Riot.jsとは、非常にシンプルで分かりやすい超軽量なJavaScriptライブラリです。
カスタムタグを作成することができ、HTML、CSS、JavaScriptを1つのタグとしてまとめることができるというのが大きな特徴です。
Reactに似せて作られたとのことですが、Reactが人気なのでRiot.jsの情報がやや少ないのはありますが、とてもシンプルでわかりやすく学習コストも低いので特に小規模開発の際に使われます。
Riot.jsの特徴・利用する理由
・超軽量でシンプル
・小規模開発に向いている
・コンポーネント指向
Knockout.js
Knockout.jsとは、MVVMパターンを採用しているJavaScriptライブラリです。
双方向データバインディングやアイテムテンプレート等の機能があり、Backbone.jsと比較するとやや高機能でAngular.jsと比較するとやや機能が低いといった感じです。
MVVMを採用していることから、HTMLとJavaScriptの分離が容易に行うことができ、そのためUIの変更の影響を受けにくいということも特徴の1つでしょう。
Knockout.jsの特徴・利用する理由
・MVVMを採用
・シンプルで軽量
・HTMLとJavaScriptの分離が容易
・双方向のデータバインディング
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回紹介した以外にも、JavaScriptのフレームワークとライブラリは存在します。
それぞれ特徴やメリットなど違ってくるので、自分が利用する目的などから選択しましょう。
というわけで今回は以上です。