初心者からの学習手順も教えてほしいな。
こういった疑問に答えます。
・WebエンジニアになるにはPHPかRubyがおすすめ
・プログラミングの学習手順
これからWebエンジニアを目指す方にとって、どの言語を勉強しようか悩みどころだと思います。
プログラミング言語は、非常にたくさんの種類があるので迷うと思いますが、今回は実際にWebの開発現場で働いている私がおすすめの言語を紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
それではさっそく見ていきましょう。
Web系の開発現場で扱われるプログラミング言語
Web系の開発現場といっても、企業によってや職場内でもプロジェクトによって使っている言語が違うこともよくあります。
その中でもよく扱われる言語をフロントエンドとバックエンド(サーバサイド)でそれぞれ紹介します。
フロントエンド開発で扱われるプログラミング言語
まずは、 ユーザが見ているWebサービスやWebアプリの見た目の部分である「フロントエンド」で扱われる言語を紹介します。
一般的にフロントエンドの開発現場で使われる言語は、「HTML」「CSS」「JavaScript」の3つです。
この3つの言語は、Webサイト構築の上で基本となる言語なので、Webエンジニアを目指す方は学習したほうが良いでしょう。
それでは、一つずつ特徴などを見ていきましょう。
HTML
HTMLとは、Hyper Text Markup Language (ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ) の略で、Webサイトの構造(土台)を記述するための言語です。
Webサイトを制作する際は最も基本となる言語で、必ず使用します。
「タグ」と呼ばれる記号を使って、どこまでが見出し、ここからここまでが文章、ここには画像を入れるなどといった命令を出してWebサイトの構造を作ります。
CSSファイルやJavaScriptファイルを読み込んで、3つの言語をつなげる役割も果たしてくれます。
CSS
CSSとは、Cascading Style Sheets (カスケーディング スタイル シート) の略で、見た目やデザインを制御するための言語です。
HTMLと一緒に組み合わせて使う言語で、HTMLタグで囲んだ文字の色や大きさ、配置などを指定することができます。
CSSは、HTMLの中に組み込んで使用することもできるし、別のファイルに分けて記述し、HTML側でCSSファイルを読み込むこともできます。
JavaScript
JavaScriptとは、動的な振る舞いを記述する言語です。
動的な振る舞いというのは、例えばポップアップが表示されたりクリックするとアニメーションが動いたりなどです。
他にも、フォームに適切な文字列が入力されているかのチェックや複数の画像をスライド形式で入れ替わる機能なども実装できます。
サーバーと通信する必要がないので、送受信に時間がかかることもありません。
JavaScriptはCSS同様に、HTMLの中に組み込んで使用することもできるし、別のファイルに分けて記述し、HTML側で読み込むこともできます。
バックエンド開発で扱われる言語
次に、サーバーサイドやデータベースの連携などのユーザの目に見えない部分である「バックエンド」で扱われる言語を紹介します。
このバックエンド開発で使用される言語はほんとにたくさんありますが、その中でWeb系の開発現場でよく使われる言語は、「PHP」「Ruby」「Java」「Python」「Go」の5つです。
それでは、一つずつ特徴などを見ていきましょう。
PHP
PHPとは、正式名称が「PHP: Hypertext Preprocessor 」で、WEB開発に特化したスクリプト言語(プログラムの記述や実行を比較的簡単にできるプログラミング言語の総称)です。
主にサーバー側の処理を実装する際に使われるプログラミング言語で、Web開発案件の中でもトップクラスに需要が高いです。
PHPは、初心者でも始めやすい言語なので、世界中で人気があります。
PHPで作られている代表的なWebアプリ
・Wikipedia
・WordPress など
Ruby
Rubyとは、まつもとゆきひろ氏が開発した日本生まれのオブジェクト指向スクリプト言語です。
Rubyで使えるWebフレームワーク「Ruby on Rails」の登場により、日本のみならず世界でも広く使われるようになりました。
PHP同様に読みやすく書きやすいので、初心者でも学習しやすく、多くの教育機関でも使われています。
Rubyで作られている代表的なWebアプリ
・クックパッド
・クラウドワークス など
Java
Javaとは、OSに依存しない汎用性の高い言語で、オブジェクト指向型のプログラム言語です。
Web系だけでなく業務用のソフトウェアやシステムに利用されることが多いので、案件数が圧倒的に多いです。
学習難易度は、PHPやRubyに比べると少し高いので初心者にとっては難しく感じるかもしれませんが、習得してしまえば食いっぱぐれることはないでしょう。
Javaで作られている代表的なWebアプリ
・Evernote
・楽天 など
Python
Pythonとは、1991年にオランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム氏によって開発されたプログラミング言語です。
Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションから、近年話題のAI(人工知能)や機械学習など、用途は多岐にわたります。
シンプルに記述ができ、読みやすいので初心者にとっても学習しやすい言語の一つと言えます。
Pythonで作られている代表的なWebアプリ
・Dropbox など
Go
Goとは、2009年にGoogleによって開発されたプログラミング言語です。
世界的にも人気が高く、ベンチャー企業から大規模なシステム開発の現場まで様々なところで利用されています。
公式サイトで、「シンプルで信頼性の高い効率的なソフトウェアを簡単に構築できます」と説明されている通り、シンプルでわかりやすく初心者の方でも比較的習得しやすいことから、近年人気が急上昇しています。
Goで作られている代表的なWebアプリ
・Gunosy
・pairs
WebエンジニアになるにはPHPかRubyがおすすめ
まず大前提に、Web系エンジニアを目指す場合は、フロントエンド開発言語のHTML&CSS、JavaScriptは必ず習得しましょう。
どんなWebサイトやWebアプリを構築するにも必要になってくるので、完璧に習得する必要はありませんが、学習はしましょう。
さて本題ですが、結論を先に言うとWebエンジニアになるには、「PHP」もしくは「Ruby」を習得することをおすすめします。
理由は、「初心者でも学びやすく、需要も高いから」です。
特にPHPは、Web開発に特化した言語なので、Webエンジニアとしてやっていきたいと考えている方にはおすすめです。
いずれはAI開発やデータ分析などをやっていきたいなと考えている方は「Python」、大規模プロジェクトに携わりたいと考えている方は「Java」、今人気の言語を学びたいという方は「Go」でも良いと思います。
ただ言えるのは、何か一つでも言語を習得してしまえば、他の言語を学ぼうと思ったときは、最初より時間をかけずに習得できます。
なので、初心者でかつWebエンジニアを目指したいという方は、まずはPHPかRubyを習得することをおすすめします。
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プログラミングの学習手順
さて、学ぶ言語が決まったら学習するのみですが、ここでは初心者からWebエンジニアになるためのプログラミングの学習手順を紹介します。
学び方は、基本的にどの言語でも同じです。
初心者からWebエンジニアになるまでのステップ
②:独学でPHPやRubyを学ぶ or プログラミングスクールに通う
③:Webエンジニアとして就職する or フリーランス
一つずつ見ていきましょう。
①:独学でHTML&CSS、JavaScriptを学ぶ
まずは、フロントエンドの開発言語を学習しましょう。
HTML&CSS、JavaScriptは、どんなWebサービスやWebアプリを作成するにも必要な言語なので、1番最初に学習しましょう。
完璧に覚える必要はないですが、どんなことができるのかや書き方などは分かっておいた方がよいでしょう。
フロントエンド開発言語については、別記事のHTML&CSS・JavaScriptとは?Webサイトを制作できるようになろう【初心者向け】で詳しく解説しているのでよかったらぜひ。
おすすめの参考書なども紹介しています。
②:独学でPHPやRubyを学ぶ or プログラミングスクールに通う
フロントエンドの学習がある程度終わったら、バックエンド開発言語を学びましょう。
学習方法としては2通りあって、独学で勉強するorプログラミングスクールに通うかです。
先に言ってしまうと、独学の場合は圧倒的にコストは抑えられますが、挫折してしまう人が多いです。
書籍やオンライン学習サイトなどで勉強することになると思いますが、詰まってしまった場合に誰にも聞けないので自分一人で調べることになり、物凄い時間がかかります。
時間はかかっても続ける覚悟があってとにかくコストを抑えたいという方は、独学で学んでみてもよいと思います。
反対に、コストはかけても良いから、効率よくプログラミングを学びたいという方は、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
プロに教えてもらえるので詰まっても質問ができるし、様々なIT企業とのコネクションを持っているので、就職・転職支援をしてもらうこともできます。
個人的にはプログラミングスクールの方が効率よく学べるし、Webエンジニアとして働きたいと思っているなら、スクール経由の方が実現しやすいとは思いますが、やはり値段のこともあると思うので、その辺りは自分で決めれば良いのかなと思います。
独学で勉強する方法
②オンライン学習サイトで学習しつつ実際にコードを書いてみる
③ポートフォリオを作成
独学の場合は、この流れで学習していけば問題ないです。
いくら書籍などで学んでも、実際にコードを書いていかないと覚えていかないのである程度基礎知識を学んだらコードを書いていきましょう。
アウトプットとしてポートフォリオまで作成できれば、就職や転職の際にも役立つと思います。
正直、独学の場合ポートフォリオがないとWebエンジニアとして就職しても最初の1年はコードを書けるような仕事をさせてもらえないことが多いです。
なので、できる限りポートフォリオはあった方がよいでしょう。
ちなみにPHPのことに関しては、別記事の【初心者向け】PHPとは?基礎知識とPHPがプログラミング初心者におすすめな理由で詳しく解説しているのでよかったらぜひ。
プログラミングスクールに通って勉強する方法
プログラミングスクールで学習する場合は、大体3ヶ月ほどでポートフォリオまで作成することができ、尚且つ就職・転職支援まで行ってくれるスクールも多いです。
コストはかかりますが、実際にWebエンジニアとして働けるようになったら一瞬で回収できると思うので問題ないかなと思います。
おすすめのプログラミングスクールは、別記事の現役プログラマーがおすすめすプログラミングスクール3社【口コミも】で紹介しています。
オンライン完結型のスクールもあるし無料体験ができるスクールもあるのでよかったらぜひ。
③:Webエンジニアとして就職する or フリーランス
ある程度プログラミングが書けるようになってポートフォリオが作成できたら、Webエンジニアとして就職しましょう。
もしくはフリーランスとして働くのも良いと思います。
そのあたりは自分の働きたい方法で決めていけば良いのかなと。
まとめ
いかがだったでしょうか?
結論としては、Webエンジニアとしてやっていきたいという方は、PHPもしくはRubyがおすすめです。
とはいえ、まずはHTML&CSS、JavaScriptのフロントエンドを学びましょう。
Web系開発は今後もますます需要は伸びていくと思うので、思い立ったらすぐに行動しましょう。
というわけで今回は以上です。