プログラマー目指したいけどパソコン苦手だし数学も苦手だったし無理かな?
やっぱり理系に比べると文系の方が不利なのかな・・
こういった疑問に答えます。
・プログラマーに必要なスキル5つ
・文系でもプログラミングができる5つの理由
・実際に文系かつ未経験からプログラマーになった人の声
・文系かつ未経験の人におすすめのプログラミング言語
・文系かつ未経験からプログラマーになる3つの方法
結論から言いますと、文系からでもプログラマーにはなれます。
私自身がそうですし、他にもたくさんいます。
当時の私は、高校も大学も文系、数学は苦手で高校時代のテストは赤点も珍しくない、大学時代のパソコンの授業は2回落とすほどパソコン苦手。
こんな感じです。笑
私がプログラマーになったというと家族や周りの友達は一番行かないとこだと思ったって言われたほどです。笑
つまり何が言いたいかというと、こんな私でもプログラマーになれたので大丈夫ということです。
もちろん勉強は必要ですけどね。日々勉強です。
さて、前置きが長くなりましたが、実体験も含めて説明していこうと思います。
プログラマーとは?
プログラマー(通称:PG)とは、エンジニアが作成した設計書を元にプログラミング(開発)をし、完成したシステムが期待通りに動くかのテストを行う職種です。
エンジニアと混同されやすいですが、この2つは似ているようで異なる職種です。
会社やプロジェクトによっても線引きが曖昧で、エンジニアが開発に携わることもありますし、プログラマーが設計を行うこともあります。
ただ基本的にプログラマーは、専門にプログラミング(開発)を行う職です。
文系出身のプログラマー採用状況
2つの観点から、文系プログラマーの採用状況を見てみましょう。
IT技術者の最終学歴での専攻は3割が文系
情報処理推進機構(IPA)が調査して発表した「IT人材白書2017」によると、IT技術者の最終学歴での専攻は、理系(情報系・理学系・工学系・その他理系)が63.9%で文系(文学系・社会学系・法学系・経済学/経営学系・その他文系)が30.6%です。
数字だけ見ると理系の方が多いですが、全体のおよそ3割が文系出身ということで、そう考えるとわりといますよね。
IT企業の半分以上が新卒採用する際に専攻はこだわらない
また、新卒IT人材を採用した際に重点的に採用した学生と重視している学生の専攻は、文系は1.2%ですがこだわらないが54.3%となっています。
全体の半分以上が”こだわらない”ということで、文系だからといって採用しないという企業は少ないことがわかります。
ちなみにIT業界は売り手市場なので文系でも未経験でも将来性のあるIT人材がほしいというのが企業の本音らしいですよ。
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プログラマーに必要なスキル5つ
プログラマーは、開発がメインの仕事なのでプログラミング言語に関しての知識だけあればいいと思うかもしれませんが、その他にも様々なスキルや能力が求められます。
一般的に求められるスキルを紹介します。
もちろん、最初から全て完璧である必要はないですし、未経験でも採用してもらえる企業はありますが、経験を積んで徐々にスキルアップしていく必要があります。
プログラマーに求められるスキル5つ
②:論理的思考力
③:数学に関する知識
④:注意力と集中力
⑤:コミュニケーションスキル
一つずつ見ていきましょう。
①:プログラミングスキル
まずなんと言ってもプログラミングスキルです。
システムやアプリなどを作るために、プログラミング言語を扱ってコードを書くスキルです。
一口にプログラミングと言っても、システムや企業の方針などによって使用するプログラミング言語は異なります。
目的に応じて様々な言語を習得したり、独学などでスキルアップをすることで活躍の場を広げることができるでしょう。
②:論理的思考力
論理的な思考(ロジカルシンキング)もプログラマーとして必要なスキルです。
プログラミングは、物事を順序立てて考え、それを構築してくことが重要です。
雰囲気で判断して書いてしまうと、後々エラーの原因になったり手が付けられない状態になってしまうこともあります。
常に明確な論理を組み立てて、先を見通して考える必要があります。
思考力は本やハウツーサイトなどで学んでも、ロジックは理解できても習得までは至りません。
日頃から意識してトレーニングを積んでいくことが重要です。
③:数学に関する知識
人工知能や画像認識などといった高度な処理を要するプログラミングの場合は、ある程度数学の知識が必要になってきます。
また、一般的なプログラミング開発においても数学的な処理を記述しなければならないこともあります。
例えば業務系のアプリケーションでは、会計上の計算処理など数値を扱うことが必要です。
数学が苦手だからといってプログラミングができないわけではないですが、数学ができる方ほどスピーディーに記述することができます。
④:注意力と集中力
プログラマーはバグ(エラーや不具合など)の修正も行うため、注意力が必要になります。
システムを正常に動かすためには、小さなバグも見逃してはなりません。
また、プログラマーの主な仕事は椅子に座ってパソコンに向かってコードを書き続けることです。
長時間椅子に座り続け作業をしなければならないので、集中力も欠かせません。
⑤:コミュニケーションスキル
プログラマーと聞くと、パソコンと向き合い一人黙々とプログラミングするイメージが強いかもしれませんが、実際はプロジェクトチームのメンバーや社外の顧客、取引先企業と綿密にコミュニケーションを取りながら業務を進めていきます。
チームのメンバーと情報を共有し、またクライアントとの打ち合わせの場では相手の要求を的確に把握しなければいけません。
なので、スムーズに業務を進めていくには、コミュニケーションスキルも重要となります。
文系でもプログラミングができる5つの理由
文系出身でもプログラミングが習得できる5つの理由
理由2. 言語によっては数学の知識が必要ないから
理由3. 初心者でも学べる環境が整っているから
理由4. 文系だからこそ活かせることがあるから
理由5. プログラミングに特別な才能は不要だから
一つずつ見ていきましょう。
理由1. 世の中には文系出身のプログラマーが多いから
記事の最初の方でも書きましたが、世の中には文系出身のプログラマーはたくさんいます。
IT業界は売り手市場なので、文系からでも未経験からでもプログラマーになるハードルも下がってきているので、最近は特に増えてきています。
特にWeb系のプログラマーは、理系出身より文系出身の方が多い気がします。
理由は専門的な数学の知識が不要だからですね。
この辺りは次で説明します。
理由2. 言語によっては数学の知識が必要ないから
文系の人がプログラミングに苦手意識を持つ最大の理由は、数学などの専門的な知識がないということです。
しかし、プログラミングの分野は幅広く、数学の知識や能力が必要ない分野もあります。
特に「Web系のフロントエンド」の分野は、数式を使うことはほぼありません。
一方でバックエンドと呼ばれる分野は、数式を使うこともありますが文系でも書けるレベルですし、難しい数式はテンプレ化されていたりするのでそこまで問題ないと思います。
人工知能や組み込み系などはわりと高度な数学の知識が必要になってきますが、習得ハードルが上がるだけなので、チャレンジする前から諦める必要はないかなと思います。
理由3. 初心者でも学べる環境が整っているから
世の中には、未経験でもプログラミングが学べる教材がたくさんあります。
入門書や参考書などの書籍、オンライン学習サイト、プログラミングスクールなどです。
書籍で学びつつサイトやスクールなどで実際に手を動かしながら学習すれば、プログラミング習得は可能です。
また、人材不足やプログラミング教育の必要性の高まりによって、未経験や文系出身でも将来性のあるプログラマーを育てるために研修制度を設けている企業も少なくありません。
なので、技術力がなくてもやる気さえあれば文系かつ未経験でもプログラミングはできます。
理由4. 文系だからこそ活かせることがあるから
実際の開発現場では、プロジェクトごとにチームに分かれて開発をします。
チーム内はもちろん、クライアントとのやり取りなどでもそうですが、コミュニケーション力は非常に重要になってきます。
一般的な傾向として、理系の人よりも文系の人の方がコミュニケーション力に長けています。
なのでプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーなどの上のポジションにいけばいくほど、コミュニケーション能力が必要不可欠になってくるので、文系出身の人が活躍していることが多いです。
理由5. プログラミングに特別な才能は不要だから
プログラミングに才能は必要ありません。
なぜならほとんどが未経験からプログラミングを習得してプログラマーになった人ばかりだからです。
プログラミングをやったことがないと、最初は異常に難しく感じるかもしれませんが、量をこなせばマスターできます。
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実際に文系かつ未経験からプログラマーになった人の声
実際に文系かつ未経験からプログラマーになった人の声をいくつか紹介したいと思います。
ネガティブな声
プログラミング知識はおろか、ITの基礎知識も全くないところからのスタートだったので、ついていくのにも必死で、自分だけできない時の劣等感は半端なかったです。
ポジティブな声
特に上のポジションにいけばいくほど、文系特有のコミュニケーション能力が必要になってくるので、文系出身の人が活躍しているケースが多いですね。
文系かつ未経験の人におすすめのプログラミング言語
Web系フロントエンドならHTML&CSS、JavaScript
Web系のフロントエンドの分野でプログラマーとしてやっていきたいという方は、HTML&CSS、JavaScriptを学習しましょう。
そもそもフロントエンドとは、ユーザが見ているWebサービスやWebアプリの見た目の部分のことです。
例えば、背景にアニメーションを流してみたり、カーソルを合わせたときに文字の色を変えてみたりとかですね。
フロントエンドの開発言語は未経験でも独学で学べる範囲なので、ある程度自分で勉強しましょう。
このあたりのことは別記事のHTML&CSS・JavaScriptとは?Webサイトを制作できるようになろう【初心者向け】で詳しく解説しているので興味のある方はぜひ。
Web系バックエンドならPHPかPython
Web系のバックエンドの分野でプログラマーとしてやっていきたいという方には、PHPかPythonをおすすめします。
バックエンドとは簡単に言うと、サーバーサイドやデータベースの連携などユーザの目に見えない部分のことです。
例えば、検索結果の出力や会員情報の登録とかですね。
PHPもPythonも学習難易度が低いので、未経験者の方でも比較的に習得しやすいです。
未経験の方に一番おすすめの言語はPHPですが、将来人工知能やビックデータなどのプロジェクトに携わりたいという方にはPythonがおすすめです。
こちらも別記事でそれぞれ詳しく解説しているので興味のある方はぜひ。
・PHP:PHPとは?基礎知識とPHPがプログラミング初心者におすすめな理由
・Python:Pythonとは?特徴や人気の理由、おすすめの参考書を紹介
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文系かつ未経験からプログラマーになる3つの方法
文系かつ未経験からプログラマーになる3つの方法
②:プログラミングスクールで学習してから会社に就職
③:独学で学習してから会社に就職
一つずつ見ていきましょう。
①:未経験可でプログラマーを募集している会社に就職
近年、未経験でもプログラマーを募集している企業が増えてきているので、いきなり飛び込んでもいいと思います。
研修制度を設けている企業も少なくないので、実際に就職して働きつつスキルアップしていくこともできます。
とはいえ、全くの未経験で基礎的な知識もないと、せっかく就職してもテスト業務しかやらせてもらえないということも普通にあります。
特にIT業界は常に新しい技術も開発されていくので、独学は必須です。
バックエンドの知識は追々やるとしても、フロントエンドの基礎的なことは独学でもできる範囲なので身に付けておきましょう。
上でも書きましたが、フロントエンドに関しては別記事のHTML&CSS・JavaScriptとは?Webサイトを制作できるようになろう【初心者向け】で詳しく解説していますし、未経験者におすすめの書籍も紹介しているのでよかったらぜひ。
②:プログラミングスクールで学習してから会社に就職
プログラミングスクールに通ってプロから知識やノウハウを学んでから就職や転職する方法もあります。
特にバックエンドの分野は、未経験からのプログラミング独学はハードルが高く、ほとんどの人が挫折すると言われています。
無料体験をやっているスクールもありますし、転職保証付きのスクールもあるので実践的なスキルを身につけて、就職した企業でいち早く活躍したい人には一番の近道だと思います。
プログラミングスクールに関しては別記事の現役プログラマーがおすすめするプログラミングスクール3社【口コミも】で紹介しているので、興味のある方はぜひ。
③:独学で学習してから会社に就職
自ら継続的に学習できるなら独学で勉強して、ポートフォリオを作成してから就職するのもありだと思います。
現代は、数多くの参考書や学習サイト、インターネット上には情報もたくさん載っているので、それらをうまく活用できれば圧倒的低コストでプログラミングを学習することができます。
プログラミング独学に役立つ記事をいくつか紹介するので、興味のある方はぜひ。
・【初心者向け】無料・有料のプログラミング学習サイト7選
・【2020年版】PHP初心者におすすめの本・入門書6選
・【2020年版】Python初心者向けのおすすめ本・入門書7選
まとめ:まずはトライ、無理だったら辞めよう
プログラミング関連のサイトを見ていると、向いている人の特徴や向いてない人の特徴などが書かれていますが、はっきり言ってやってみないとわかりません。
もちろん向き不向きはありますが、実際にやってもないのにわかりませんよね。
まずはトライしてみて、無理だったら辞めるでいいと思います。
というわけで今回は以上です。